イカリの前兆
さかのぼること、16年前。
当時、私は16歳。
入学した福岡女学院が歴史のある学校で
創立1885年(明治18年)。
なんと今から135年前に
日本で初めて制服にセーラー服を
採用した女子高説のある学校でして、
セーラー服はもともとアメリカの水兵さんの
制服をもとにデザインされたもの。
制服の胸元には、
モデルになった水兵さんの制服に入っていた
船の錨(いかり)マークが入っていました。
こちら大正時代の大先輩のお写真。
今とほとんど?
というか全く変わっていなーい!
すごーーーーーい!
明治、大正、昭和、平成
そして令和.......
由緒正しき制服でございます。
加えて、この福岡女学院を
当時母体として活動していた私たちのチームは、
錨=アンカーから
アンクラスというチーム名で活動していました。
チームのエンブレムも錨マーク。
その時には、何も不思議に思わず。
毎朝礼拝の開かれる
聖域でもあります講堂。
その講堂内には、
ドイツから空輸されたと噂される
数億円するパイルオルガンがありましたが
その横を
由緒正しき制服をまくりあげ
髪を振り乱しながら爆走し、
昼休みに鬼ごっこばかりしていた私。
神さま、そして先輩たちごめんなさい。
そのときには、胸に刻まれた錨マークが
どんな意味を成すのか知る由もありませんでした……
つづく